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北〜西日本 局地的に猛烈な雨も 川の氾濫など警戒
2018年8月31日 23時09分気象

前線や湿った空気の影響で北日本から西日本の広い範囲で大気の状態が不安定になり、島根県では局地的に猛烈な雨が降っています。北陸や東北では、これまでの雨で平年の8月の1か月分の雨量を超える大雨になったところがあり、気象庁は川の氾濫や土砂災害などに警戒するよう呼びかけています。

気象庁によりますと、東北付近に延びる前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込んでいるため、北日本から西日本の広い範囲で大気の状態が不安定になり、発達した雨雲がかかっています。

午後10時までの1時間には、島根県が大田市に設置した雨量計で87ミリの猛烈な雨を、兵庫県が新温泉町に設置した雨量計で41ミリの激しい雨を、観測しました。

北陸や東北南部では31日未明から断続的に非常に激しい雨が降り、昼すぎにかけて発達した雨雲がかかり続けました。

午後10時までの48時間の雨量は
▽山形県庄内町で225ミリ
▽新潟県粟島浦村で221.5ミリ
▽石川県輪島市で214.5ミリ
と各地で200ミリを超え、いずれも平年の8月の1か月分の雨量を超える大雨となっています。

これまでの雨で山形県では氾濫の危険性が非常に高い「氾濫危険水位」を超えた川があります。

山形県、富山県、石川県、長野県、島根県では土砂災害の危険性が非常に高まり、「土砂災害警戒情報」が発表されている地域があります。

前線はゆっくりと南下し、北日本から西日本の広い範囲で1日にかけて大気の不安定な状態が続く見込みで、
▽東日本では1日明け方にかけて
▽西日本では1日昼前にかけて
いずれも日本海側を中心に局地的に1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降るおそれがあります。

1日夕方までの24時間に降る雨の量はいずれも多いところで
▽九州北部、中国地方、北陸で150ミリ
▽東海で120ミリ
▽近畿、関東甲信、東北で100ミリ
と予想されています。

気象庁は、東北や北陸では川の氾濫や土砂災害に警戒するとともに、西日本と東日本の広い範囲で低い土地の浸水や落雷や竜巻などの激しい突風にも十分注意するよう呼びかけています。

ハザードマップなどで自分の住んでいる地域にどのような危険性があるかや避難場所の位置などを確認し、自治体の避難の情報に基づいて安全な場所に移動するよう心がけてください。