伝統儀式で無許可サケ漁阻まれる

*ソース元にニュース画像あり*

http://www3.nhk.or.jp/lnews/sapporo/20180901/7000002733.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を

アイヌの伝統儀式に使うサケを取るため、紋別市の男性が1日、許可を得ずに
川で漁を行おうとしましたが、警察が出てサケを取ることはできませんでした。
漁を管理する道は事前に許可を申請するよう定めていて、男性は
「先住民族であるアイヌが伝統的に行ってきたことで行政の許可は必要ない」
と訴えています。

川でのサケ漁は先住民族の権利だと主張しているのは紋別アイヌ協会の畠山敏会長です。
1日は午前11時すぎに民族衣装を着た畠山さんと支持者たち20人余りが
紋別市内を流れる藻別川に集まりました。
そして、儀式に使うサケを取るため川に網を入れようとしましたが、
警戒していた警察官によって阻まれ、漁を行うことはできませんでした。

このため1日の伝統儀式は海でとれたほかの魚を代わりに使って行われました。
アイヌの人たちにとってサケは食料であるだけでなく神にささげる魚ですが、
漁を管理する道は儀式の場合でも事前に許可を申請するよう定めていて、
許可のない漁は法令に違反するおそれがあります。

畠山さんは「神々にサケをお供えしたいということを全く理解していない」と話し、
先住民族の伝統儀式に行政の許可は必要ないと訴えています。

アイヌの人たちの権利をめぐっては、スイスのジュネーブにある人種差別撤廃条約委員会で先月30日、
日本政府に対して天然資源や土地に関する権利が十分に保障されていないとして改善を求める勧告が出されています。

09/01 19:02