防衛省は3日、ロシア海軍の艦艇28隻が宗谷海峡をオホーツク海から日本海側に向けて通過したと発表した。
一度に宗谷海峡を通過した隻数としては、冷戦終結後、公表ベースで過去最多という。領海侵犯や自衛隊艦艇などへの危険な行為はなかった。

 防衛省によると、1日午後9時半ごろから2日午後4時ごろにかけ、海自の護衛艦などが宗谷岬の北東約210キロの海域を西に進む情報収集艦や駆逐艦、フリゲート艦など28隻を発見。その後、宗谷海峡を西に進むのを確認した。

 防衛省は「目的については確たることが言えないため差し控える」としているが、ロシア国防省が8月28日に「太平洋艦隊の戦術演習計画に基づき、日本海およびオホーツク海で40隻の戦闘艦艇、ミサイル艇等が活動中である」とホームページで公表していたという。
宗谷海峡のロシア海軍の通過はこれまで、2012年7月1日から2日にかけて、26隻が今回とは逆に日本海からオホーツク海側に通過したのが冷戦終結後最多だった。

https://www.sankei.com/politics/news/180903/plt1809030032-n1.html