首都高炎上事故の運送会社、33億円賠償しきれず破産手続き

2008年8月に首都高速道路でガソリンを積載していたタンクローリーがカーブを
曲がり切れずに横転・炎上し、橋桁などが熱で溶けて大きく損傷するなど
「過去に例がない」ほど深刻な被害をもたらした事故で、車両が所属していた
群馬県高崎市の運送会社「多胡運輸」が前橋地裁高崎支部で
破産手続き開始決定を受けていたことがわかった。

この事故では、1200度もの高温になった炎で橋脚や床版などが炙られ、
路面が70センチ陥没するなどの被害が生じた。その後、加入していた
交通共済から限度額となる賠償金10億円に加え、資産の整理売却などで
賠償を企図したものの、損害額が多額であったため補いきれず、
首都高速道路などから損害賠償請求を起こされていた。