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台風21号影響 近畿23万4千戸で停電続く
2018/09/06 21:31

台風21号の強風で倒壊したみられる木造平屋建て倉庫=6日午後7時23分、神戸市長田区二葉町1(撮影・西竹唯太朗)
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 台風21号の影響で、兵庫県内では6日午後5時時点でも阪神間を中心に約1万戸で停電が続いている。高潮による浸水被害が出た神戸港の国際コンテナターミナルは大部分が稼働を再開したが、一部で復旧に時間がかかる見通しだ。
 関西電力によると、近畿2府4県の約23万4千戸で停電中。尼崎と西宮、芦屋、伊丹市は、停電で冷房やトイレが使用できない市民を対象に公共施設を開放し、断水した地域で給水活動を行った。給水は一部の地域で7日以降も続けるという。尼崎と伊丹市の公立学校9校は、停電などで6日も臨時休校となった。関電は7日中に大部分の復旧を目指すが、完全復旧のめどは未定という。

 高潮でコンテナが海上に流出して稼働を停止していた神戸港では、六甲アイランド(神戸市東灘区)とポートアイランド(同市中央区)にあるターミナル11カ所のうち8カ所が6日までに稼働を再開した。残る3カ所のうち、コンテナ火災が起き、消火活動が続く六アイのターミナルは7日以降の再開になる。

 一方、六アイ東側のターミナル2カ所は電気系統の故障などで復旧に時間がかかる見込み。港を運営する阪神国際港湾(同市中央区)は年内の稼働を目指している。神戸海上保安部などによると、神戸港の海域に発令されていた避難勧告は6日午前、ほとんどの海域で解除された。

 兵庫県によると、重軽傷者数は6日午後5時時点で53人。建物被害は、神戸市長田区の木造平屋建て倉庫が全壊。西宮市など8市町の102棟で床上・床下浸水、一部損壊だった。(まとめ・金 旻革)