去年、神奈川県の東名高速道路でいわゆる「あおり運転」を受けたワゴン車の夫婦が死亡した事故で、危険運転致死傷などの罪で起訴された男が、車をその場にとどまらせたことも事故につながったとして、検察が監禁致死傷の罪を加える方針を固めたことが関係者への取材でわかりました。
危険運転にあたらないと判断される可能性があり、裁判が注目されます。

去年6月、神奈川県大井町の東名高速道路で、「あおり運転」を受けたワゴン車が高速道路上で停車したあとに大型トラックに追突され、ワゴン車に乗っていた静岡市の夫婦が死亡、娘2人がけがをし、
危険な運転で事故を引き起こしたなどとして福岡県中間市の石橋和歩被告(26)が危険運転致死傷などの罪で起訴されています。

この事故について検察は、「あおり運転」が事故の原因だとして石橋被告を起訴しましたが、車を高速道路に停止させその場にとどまらせたことなども事故につながったとして、監禁致死傷の罪を加える方針を固めたことが関係者への取材でわかりました。

危険運転致死傷罪は運転中に起きた事故を前提に適用されますが、今回のケースでは危険運転にあたらないと判断される可能性があるということです。

今後の裁判員裁判で、4人が死傷した事故の原因が「あおり運転」と判断されるのかどうか注目されます。

NHK NEWS WEB
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