6日、県有数の温泉地、福島市の土湯温泉の中心街の近くで、犬の散歩をしていた70代の男性がクマに足をかまれ、けがをしました。
6日午前8時すぎ、福島市土湯温泉町で、福島市の70代の男性が犬の散歩をしていたところ、体長およそ50センチの子グマ2頭が道路脇の崖から下りてきたということです。

男性が子グマを足で追い払おうとしたところ、体長およそ1メートルの親グマが現れ、襲ってきたということです。
男性は足をかまれ、数メートル引きずられましたが、ガードレールにしがみいて抵抗したところ、クマは逃げたということです。

男性は両足のふくらはぎから出血しましたが、市内の病院に搬送され、命に別状はありません。
現場は県有数の温泉地、土湯温泉の中心街に近く、最寄りの旅館からは100メートルほどしか離れていません。

警察によりますと、ことしに入ってからの県内でのクマの目撃件数は5日現在で469件と、去年の同じ時期の1.6倍にのぼっていますが、けが人が出たのはこれが初めてです。
警察ではパトロールを強化して、クマへの警戒を呼びかけています。

https://www.nhk.or.jp/lnews/fukushima/20180906/6050002550.html