4日に近畿地方を通過した台風21号の影響で、和歌山県紀南地方では梅の木の葉が枯れる被害が起こっている。
海岸に近い畑での被害が多く、強い潮風を受けたことによる塩害とみられる。
農家らは「これほどの塩害は近年にない」と声をそろえ、来年の収穫への影響を心配している。

 梅の産地であるみなべ町や田辺市で起こっており、JA紀南管内では、田辺市の芳養谷や新庄地域で目立っている。

 芳養谷では芳養川に沿った畑で、葉が枯れて茶色になっている。
南側の枝が影響が大きく、葉がほとんどなくなっている木もある。
梅の木だけでなく、周辺の山にある雑木の葉も枯れて茶色になっている。

 芳養町の70代農業女性は「これまでも枯れたことはあるが、今回は枯れがきつく、範囲が広い。周辺の山の木も茶色になっているのに驚いた」と表情を曇らせる。
これまでは葉が枯れても翌年には実がなっていたというが「来年には実がちゃんとなるか心配だ」と不安がる。

写真【枯れて茶色くなった梅の葉(7日、和歌山県田辺市芳養松原2丁目で)】
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2018年9月8日