JR線痴漢事件、会社員に無罪判決…東京地裁

 電車内で女性に痴漢をしたとして東京都迷惑防止条例違反に問われた埼玉県の20歳代の会社員男性に対し、東京地裁は12日、無罪(求刑・罰金30万円)とする判決を言い渡した。井下田(いげた)英樹裁判官は「満員電車の揺れや周りの乗客に押されて生じた接触を、意図的に触られたと女性が誤認した可能性がある」と述べた。


 男性は昨年8月9日朝、JR上野東京ラインを走行中の電車内で20歳代の女性の胸に手の甲を押し当てるなどしたとして起訴された。男性側は一貫して無罪を主張。判決は、男性の手が胸に触れたとする女性の供述は信用できるとしたが、「男性による痴漢の意図は認められない」と判断した。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20180913-OYT1T50004.html