毎月勤労統計の方法についての論争史 日銀編

2015年4月8日(旧方法について)ギャップ修正のやり方は「異例」であり、賃金は実際は
それほど下がってないのではないか(黒田談)

> [記者] 先般、厚労省が発表した毎月勤労統計の改訂では、2014年の所定内給与の
> 伸びが、前年比0%からマイナス0.4%の減少と下方修正されました。昨年ベアが実施
> されたにもかかわらず、所定内給与が伸びないということが、…足許の消費…の伸び
> 悩みの原因になっているのではないか…。
>
> [黒田総裁] 毎勤統計の所定内給与の動きですが、これはご承知のように、統計を3年
> 程遡って修正するという、やや異例の修正の仕方なのです。そういう形でレベル自体
> を修正してしまうので、伸び率のところに、やや大幅な変動が出てしまうのですが、実
> 態は、レベルは変わっても伸び率がそんなに変わることはないはずです。
>
> 従って、やや異例の統計の修正の仕方──これは前からやっておられるようですけれ
> ども ──によるところがあるので、実際の所定内給与の伸び率が大きく下がっている
> ということではないと思います。

2015年4月8日黒田日銀総裁記者会見要旨
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