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アメリカの連邦政府と州政府は独立時点で(独立戦争による)巨大な負債を抱えていた
(連邦政府が5400万ドル、州政府が2500万ドル)

焼け野原のアメリカで税金を増やすのは厳しく財源として目をつけたのが関税だ
連邦政府の80–95%の収入が関税からの収入だったとされる(南北戦争から20世紀にかけて物品税が増加していく)

https://ipfs.io/ipfs/QmXoypizjW3WknFiJnKLwHCnL72vedxjQkDDP1mXWo6uco/wiki/Tariffs_in_United_States_history.html
Tariff revenues
See also: Excise tax in the United States
Tariffs were the main source of all Federal revenue from 1790 to 1914. At the end of the American Civil War in 1865 about 63% of Federal income was generated by the excise taxes, which exceeded the 25.4% generated by tariffs.

Year Income %Tariff
1792 $4.4  95.0%
1795 $5.6  91.6%
1800 $9.1  83.7%
1805 $12.9 95.4%
1810 $8.6  91.5%
1815 $7.3  46.4%
Initially the U.S. Federal Government was financed mainly by customs(tariffs)
Average Tariff Rate % = Customs Revenue/ cost of Imports (goods).

良くある誤解はアメリカは保護経済によって殖産興業を促進したという深慮遠望説があるが
少なくとも破産寸前の米政府には関税による税収を得る以外の選択肢がなかったという事実が如実に浮かび上がる

アメリカが次にうけた試練が英国による海上封鎖による経済制裁だ(1803-1814)
これにより米政府の関税による収入は激減した。財政危機により中央銀行は一旦廃止に追い込まれる

産業のシーディング時における保護を自由主義は排除していないが、アメリカ並の保護主義によって内需経済を維持するには3つの条件を満たさねばならない

- 国内に莫大な資源をもつ
- 移民も含む人口の急激な上昇
- フロンティアの存在と開放的な文化

現代の日本はこのどれも持っていない。つまり日本が保護主義にいったところで、国際的な市場のシェアは下がり競争力も維持できず、現在よりも確実に貧しくなる