■「全く痛くない」 ”マイクロ波”を使い、乳がんを見つけ出す
【検査の様子】「1番…4番…」

神戸市内のクリニックで行われていたのは、新しい乳がんの検査機器を使った臨床試験です。胸に当てているのはマイクロ波とよばれる微弱な「電波」ですが、体への影響はほとんどありません。

【被験者】
「全く痛くなかったし、リラックスしてできました」

指し示すモニターには、ある画像が出ています。

Q:これがんですか?
【神戸大学 木村建次郎 教授】
「がんです。これまさにがんの患者さんの結果なんですが」

神戸大学の研究グループがマイクロ波で集めたデータを使って、胸の中にあるがん組織を世界で初めて3D画像で映し出すことに成功しました。

【神戸大学 木村建次郎 教授】
「斜め右方向に体の深部に広がるようにがんが映っている、3次元画像なので立体的にいろんな角度から見れる。まさにマイクロ波は『人間が女性の乳がんを見つけるために見つけ出した新しい光』だということ」

この「マイクロ波マンモグラフィー」乳がん検診に革命を起こすと期待されています。

■年間1万4000人が死亡。日本人女性の「11人に一人」が乳がんにかかる恐れ。
乳がんは、母乳をつくりだす乳腺に発生する悪性腫瘍です。痛みのような自覚症状が少ないため知らないうちにがんが進行してしまうケースもあります。乳がんにかかる人は年々増え続けています。日本の女性の「11人に1人」が一生のうちに患う恐れがあるとされ、年間1万4000人が死亡しています。

■X線撮影では見つかりにくい「高濃度乳房」。専門医でもがんの発見が難しい
現在、乳がんの検診には胸を挟んでエックス線で撮影する「マンモグラフィー」が使われています。乳がんは早期に発見すれば治すことができますが、この検査法では、見つけられないケースがあるといいます。大阪府内に住む澤田さん(仮名・52)は、11年前、乳がんを患いました。

最初に受けたエックス線検査ではがんは見つかりませんでした。

【澤田さん(仮名)】
「米粒ほどのものはあるなとは思ったんですけど、出来物かなくらいな感じで。どっちだろうっていう感じでしたね、本当にあるのかないのか、確定するまでの間ずっと不安でしたね」

胸のしこりが気になり、通っていたクリニックで再度、検査を受けたところ、がんが見つかりにくい「あるタイプ」だと指摘されました。

【八木クリニック・八木潤子院長】
「検診のマンモグラフィーではみつからなかったけど、『高濃度乳房』と言うことがわかって」

高濃度乳房とは、乳腺が多い胸のこと。40歳までの女性のほとんどがこのタイプとされます。

※長いので続きはソースで
yahooニュース(カンテーレ) 9/13(木) 14:00配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180913-00010000-kantele-soci