【関空不全〜台風21号の爪痕(上)】
「連絡橋にタンカー」の衝撃映像、世界に…止まったヒトとモノの動き

■関空の惨状、動画やSNSで瞬く間に世界へ

 「大阪に行くのはもう無理でしょうか」

 猛威を振るった台風21号が西日本を抜けた今月5日、マレーシアの首都、クアラルンプールの旅行代理店では、問い合わせの電話が鳴り続けていた。
 現地の女性社員は「関西国際空港の映像を見て、電話が殺到している」と悲鳴を上げた。

 高潮による浸水で関西国際空港は一時閉鎖。
 関空と対岸とを結ぶ連絡橋が破損し、観光客ら数千人が施設に取り残された惨状は、ニュース動画やSNS(会員制交流サイト)を通じて、瞬く間に世界に伝わった。

 大波がタンカーを連絡橋に押しつける様子が流れたNHKの海外向け放送動画は13日夜までに60万回再生された。
 サイトに寄せられたコメントは千件近くにのぼり、「関空は立地が悪いと前から思っていた」「関空は回復できないだろう」と悲観的な感想もつづられた。

 大阪観光局の溝畑宏局長は「人々の脳裏にあるのは、タンカーの連絡橋への衝突と車が吹き飛ばされている映像。風評被害が怖い」と話す。
 災禍は世界の注目を集め、2025年の国際博覧会(万博)と統合型リゾート施設(IR)の誘致を目指す大阪にとっても、関空の災害対策は新たな課題となった。

(以下略、続きはソースでご確認下さい)

産経WEST 2018.9.14 12:00
http://www.sankei.com/west/news/180914/wst1809140024-n1.html