東京株、2万3000円回復=3カ月半ぶり−貿易摩擦の緩和期待で
2018年09月14日18時07分
https://www.jiji.com/sp/article?k=2018091400753&;g=eco

 14日の東京株式市場は、米国と中国などの貿易摩擦が緩和するとの期待や円安から買いが優勢となった。日経平均株価は前日比273円35銭高の2万3094円67銭と続伸。終値で2万3000円を回復したのは5月21日以来、約3カ月半ぶり。

 米国が中国に対し、貿易摩擦の回避に向け閣僚級協議の再開を打診したと報じられ、13日に米株が上昇した流れを引き継ぎ、堅調となった。また、トルコの中央銀行が政策金利を引き上げたことで、新興国通貨の下落懸念が後退した。
 市場では「日本株の上値を重くしてきた悪材料が減った」(銀行系証券)と受け止められ、安心感が広がった。貿易摩擦の緩和に対する期待から電気機器や機械など輸出関連株の上昇が目立った。出来高は17億3243万株、売買代金は3兆3291億円だった。

 14日の東京外国為替市場の円相場は、一時1ドル=112円台と約1カ月半ぶりの水準に下落した。トルコ中銀の利上げを受け、安全資産とされる円を売ってドルを買う動きが強まった。午後5時現在は111円82〜82銭と前日比35銭の円安・ドル高。
 円は対ユーロでも下落。午後5時現在、1ユーロ=131円05〜06銭と1円56銭の円安・ユーロ高。