生活道封鎖、一部住民の通行認める仮処分 京都地裁
2018年09月18日 23時20分
https://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20180918000166

 京都市右京区の京都学園中高が学校敷地内にある住民の生活道路を封鎖したのは通行する権利の侵害だとして、近隣住民が学園側に柵などの撤去を求めた訴訟の第1回口頭弁論が18日、京都地裁であり、同地裁は一部住民の通行を認める仮処分決定を出した。学園側はこの日の弁論で和解を提案した。
 住民側によると、学園は2016年10月、敷地内にあった生活道路の廃止手続きを市に申請。住民から反対を受けたが、学園側は17年5月に柵を設置して道路を封鎖し、陸上トラックにした。住民側は提訴に先立ち、柵の撤去を求める仮処分を申し立てていた。
 京都地裁は仮処分決定で、道路に面する賃貸住宅を所有する不動産会社が遅くとも1969年には通行する権利を得ていたと認定。同住宅の住民を対象に通行を認め、柵の撤去を命じた。