仙台市宮城野区の宮城県警仙台東署東仙台交番で19日未明、当直勤務中の清野せいの裕彰巡査長(33)が刺殺された事件で、県警は20日、死因について鋭利な刃物で左脇腹を刺した傷が心臓に達していた失血死と発表した。清野巡査長を刺した後、射殺された東北学院大生、相沢悠太容疑者(21)(宮城野区新田)に強い殺意があったとみて、容疑者死亡のまま殺人容疑で書類送検する。相沢容疑者の死因は、銃弾で左肺を損傷したことによる失血死だった。

 発表によると、司法解剖の結果、清野巡査長にはこのほか、腹部や頭頂部などに複数の刺し傷があった。相沢容疑者が持っていた刃渡り約20センチの包丁が凶器とみられる。

 一方、清野巡査長を刺した後、巡査部長(47)に拳銃で射殺された相沢容疑者は、銃弾1発が見つかった左肺付近に致命傷を負っており、左上腕と右上腕、左脇の下の3か所に銃弾が当たった痕があった。残る2発の銃弾は見つかっていない。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20180920-OYT1T50086.html