【ロンドン＝時事】米ケーブルテレビ最大手コムキャストと米メディア・娯楽大手21世紀フォックスによる英放送局スカイの買収合戦で、最終提示額を競売形式で決める手続きが22日行われた。コムキャストがフォックスを上回る額を提案し、買収へ大きく前進した。

　コムキャストはスカイの株式を1株当たり17.28ポンド（約2500円）で取得する方針。スカイの評価額は約300億ポンド（約4兆4000億円）に達する。

　米テレビ界はネットフリックスなど動画配信勢との競争が激化。コムキャストは欧州で契約者約2300万人を抱えるスカイを取り込み、経営を強化する狙いだ。

　スカイ株の約39％はフォックスが握っており、コムキャストがスカイ買収に不可欠な過半数株を確保するのは容易でないとの見方もある。

ロンドンのスカイ本社（9月21日、アイルワース＝ブルームバーグ）
https://d1z3vv7o7vo5tt.cloudfront.net/small/article/img1_file5ba7e1f290975.jpg

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00489554
2018/9/24 05:00