岐阜市で養豚場の豚や野生イノシシが家畜伝染病「豚(とん)コレラ」に感染した問題で、県は23日、この養豚場から北西に約7キロ離れた市畜産センター公園(同市椿洞)で21日に野生のイノシシ1頭の死骸が見つかり、遺伝子検査の結果、豚コレラに感染していたと発表した。感染が確認された野生イノシシは6頭目。園内では18日にも、感染した野生イノシシ1頭の死骸が見つかっている。

 県によると、21日午後6時10分ごろ、同公園の職員から「施設内でイノシシが1頭死んでいる」と県に連絡があり、23日の検査で感染が確認された。イノシシは体長約60センチの雄の子ども。公園では、牛や豚、鶏などが飼育されている。今のところ、飼育されている豚に異常はないという。

 また、山県市や関市などで捕獲、死骸が見つかった野生イノシシ6頭は、遺伝子検査の結果、いずれも感染していなかった。

 一方、岐阜市と市猟友会は23日、前日に続いて同市の三田洞、秋沢両地域で野生イノシシの生態調査を実施。イノシシの死骸などは見つからなかった。

岐阜新聞社
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