https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180929/k10011649471000.html

気象庁の梶原靖司予報課長は、午後2時から会見を開き、台風による被害が出ている沖縄や奄美について、
「台風の動きが遅いため、あすにかけて、猛烈な風と猛烈なしけが続く見込みで、厳重な警戒をしてほしい」と述べました。

また、今後の進路の見通しについて、「進路にあたる海域は海面水温が高いため、台風は、非常に強い勢力を保ったまま、
あす西日本に近づきあさってにかけて東日本と北日本を縦断する見込みだ。広い範囲で大雨や猛烈な風が吹くおそれがあり、
特に、紀伊半島から東日本の太平洋側を中心に、記録的な暴風となるおそれがある」と指摘したうえで、近畿を中心に
大きな被害が出た台風21号の暴風に匹敵する被害が起きるおそれがあるという認識を示しました。

そして、台風が接近する時間帯を中心に顕著な高潮が発生するおそれがあるとしたうえで、
「特に台風の東側の強い風が吹き込むおそれのある大阪湾や播磨灘などの瀬戸内海の東部や、紀伊水道、伊勢湾、
三河湾、そして東京湾でも高潮に警戒が必要だ」と指摘しました。

そのうえで、「今回の台風は先日の21号に匹敵するかそれを上回る勢力で日本を縦断し、一部の地域を除いて
ほとんどの地域が暴風域に入ると考えられる。暴風やうねりを伴った高波、大雨による土砂災害、高潮などに
厳重な警戒が必要だ。各地の気象台の発表する気象情報を活用し、早めの避難や安全確保をしてほしい」と呼びかけました。