【ワシントン=永沢毅】トランプ米大統領は29日、南部ウェストバージニア州で演説し、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長との関係について「行ったり来たりしたが、恋に落ちた(We fell in love)」と良好な関係をアピールした。「私は何も譲歩していない」と強調し、米国が北朝鮮に譲りすぎているとの一部の見方を退けた。

トランプ氏は「私はとても強硬だったし、金正恩氏もそうだった」と指摘。「彼はとても素晴らしい書簡を送ってきた。それで私たちは恋に落ちた」と表明した。こうした発言をメディアが「大統領にふわさしくない」と批判するとの見方も示した。

ポンペオ米国務長官は10月に再訪朝し、2回目の米朝首脳会談に向けた調整を進める。トランプ氏は金正恩氏との直接対話を通じ、膠着している非核化交渉の打開を図る狙いだ。

2018/9/30 10:51
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO35933820Q8A930C1000000/