水素で走る燃料電池トラックの開発に、民間企業と共同で取り組んでいる福岡市は27日、トラックを報道陣に公開し、市内の公道で走らせた。市によると、燃料電池トラックの公道走行は国内初という。実用化に向け、貨物輸送の実証実験を来月10日から始める。

 燃料電池車は水素と酸素の化学反応で起きた電気でモーターを回して走らせる。ガソリン車よりも二酸化炭素の排出量が少なく、同じエコカーの電気自動車(EV)と比べても走行距離が長い、燃料補給に要する時間が短いといった利点がある。

 トラックは、自動車開発会社「東京アールアンドデー」と子会社が2016年度から設計、既存のディーゼルトラックを改造し、水素タンクや燃料電池を搭載した。試験段階では、1回の水素補給で150キロ走ったという。事業費5億5千万円は環境省が負担、大半が車両開発に充てられた。

 今回、福岡市の運送会社「天神地区共同輸送」が来月10日から12月末まで天神を中心に市内で貨物輸送に使い、燃費のデータや乗り心地などを検証する。市は中部水処理センター(中央区)において、九州大などと共同で下水汚泥から取り出したバイオガスで水素を作る研究に取り組んでおり、この水素を提供する。

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2018年09月28日 06時00分