中部電力や東京電力パワーグリッドの1日の説明によると、台風24号接近に伴う静岡県内の停電の多くは、変電所から家庭などに電気を送る配電線に、飛来物や倒木が接触したことが原因で発生。至る所で同時多発的にこのような状況が起きたため、広範囲におよぶ大規模停電となった。

 中部電力管内の富士川以西では、全戸の約7割で一時停電するなど、愛知や三重に比べ突出して被害が大きかった。「台風の進路の東側に位置し他の地域より強い風が吹いたことで、多くのトタンや木が配電線にぶつかった」と中部電力静岡支店の技術者。断線や漏電が多発し、変電所からの送電が次々と停止したと分析する。
 中でも停電戸数が多かった県西部では、30日から1日にかけての最大瞬間風速が浜松市中区で41・9メートル、磐田で観測史上最高の38・8メートルを記録した。
 復旧が長期化する原因は、広域的な配電線の損傷だ。富士川以西では1388の配電線のうち、半数以上で通電の停止があった。切れて垂れ下がった配電線が各地にあり人が感電する恐れがあるため、なかなか再送電できないという。山間部では道路啓開に時間がかかること、他県を含め広範囲で停電が発生しマンパワーが不足ししていることも一因とみられる。

停電した店の前で懐中電灯など防災グッズを販売する家電量販店=1日午後6時半ごろ、浜松市中区
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停電により消えたままの信号機=1日午前2時40分ごろ、静岡市葵区安西
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信号機も沿道の建物の明かりも消えた舘山寺街道=1日午後10時半ごろ、浜松市中区
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2018/10/2 08:55