兵庫県たつの市は、正規職員とそれ以外の臨時職員らで色を分けた名札ケースを作製し、本庁や総合支所で着用を始めた。市は「業務の役割分担を明確にし、市民に分かりやすくするため」としている。職員を一律に区別する名札は、近隣市町ではまれという。
 ケースは特産の天然皮革を使用し、地場産業のPRを兼ねる。1個3千円で正規職員(再任用含む)約580人、臨時、嘱託職員約230人に貸与する。病院や保育所、幼稚園の職員は着用しない。

 市によると、市民から「誰が正規職員か分からず、話し掛けづらい」との声があり、昨秋から検討に着手。正規はベージュとブラウンの組み合わせ、それ以外はベージュのみに色分けした。市は「臨時職員らは事務の補助など限られた業務しか任されておらず、求められる資質や勤務時間が正規と異なる。誤解を招かないためにも色を変えた」と説明する。

 職員から異論や疑問視する反応は特にないという。新たに作製した職員記章も、市は「市職員としての自覚を促すため」として正規職員のみに貸与した。(松本茂祥)

https://www.kobe-np.co.jp/news/seiban/201810/sp/0011696304.shtml
https://i.kobe-np.co.jp/news/seiban/201810/img/d_11696305.jpg