「『のど飴(あめ)』より小粒だから、舐(な)めてても喋(しゃべ)れる!」。喉あめで知られる龍角散(東京都千代田区)が公式アカウントで投稿したツイートが話題となっている。

 投稿は熊本市議会であった騒動を受けてのもの。先月28日、緒方夕佳市議が「体調を崩しており、せきなどで迷惑をかけないように」と喉あめをなめながら質疑をしたことで、定例会本会議が約8時間にわたって中断。本人を除く全員の賛成で懲罰動議を可決し、緒方市議は議場から退席させられた。この際、市議会議長の「何か口にくわえていますか」の問いかけに、緒方市議が「『龍角散のど飴』をくわえています」と返答して議会が紛糾する映像が繰り返しニュース番組などで放送されていた。

 同社は5日夕方、ツイッターに公式アカウントから「実はこっそりなめていました」というキャッチコピーが大写しになる商品PR動画に「#退席せずにのどすっきり 発言やプレゼンで喋らなきゃいけないけど、のどをすっきりしたいときは、(「のど飴」より小さい錠剤の)龍角散ののどすっきりタブレット」との文章を付けて投稿。これに対し、「龍角散、攻めてる」「熊本市議全員に試供品を送ろう」などの反響が寄せられ、2000回以上リツイート(拡散)された。

 同社の広報担当者は「さまざまな場面に応じたのどをケアする製品があるので、それを伝えたいと考えて投稿しました」と話す。今回、緒方市議がなめていたのは「のど飴」だったが、それ以外の商品もあることをPRすることが目的だったという。騒動前の9月10日に「龍角散ののどすっきりタブレット」の「ハニーレモン」味をリニューアル発売したばかり。投稿につけた動画は新たに作ったものではなく、発売に合わせて公開したものだったが、ぴたりとはまったという。

 広報担当者は、今回の騒動での「特需」については「大幅に売り上げが伸びたなどの話はまだ把握していない」というが、「タブレット以外にも水なしで服用できる粉末状の医薬品『ダイレクトスティック』があります。生活のさまざまな場面に応じた商品があることを知ってもらえるように続けてPRしたい」と意気込む。【大村健一/統合デジタル取材センター】

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181009-00000034-mai-soci
http://youtube.com/watch?v=nPMdmgzINeY
ゴホン!といえば龍角散
https://www.ryukakusan.co.jp
https://www.ryukakusan.co.jp/assets/img/lp/direct/lineup-img_01.png