東急線というと、首都圏の人間の多くは「ちょっとお洒落でハイソな」イメージを抱く人が多い。関西での阪急線のイメージに似ているだろうか。

「渋谷ストリーム」開業も 東急線は「鉄道相互乗り入れ」でダメになった

他社線との乗り入れで評判が落ちた東急線

東急線の基幹路線といえば東横線と田園都市線だ。

東横線は渋谷から自由が丘や田園調布を通り、武蔵小杉、日吉、大倉山などを通って横浜に至る東急線の老舗路線だ。
沿線には慶應義塾などの学校も多く、高級住宅街と新進気鋭のタワーマンション街、お洒落なブティック街などが連なる。
電車に乗る人もどこか品があって、身なりのよい紳士淑女の電車というのが一般的な東横線に対する路線イメージだ。

いっぽうの田園都市線。渋谷から三軒茶屋、駒沢大学、二子玉川を通って、たまプラーザ、青葉台といった横浜の高台を走る路線だ。
バブル時代の人気テレビドラマ「金曜日の妻たちへ」ではこの沿線に住む高年収の夫を持った専業主婦たちの本音を語り、毎回登場する沿線のお洒落な街並みが視聴者を魅了した。

ところが最近この電車を利用する人たちの電車に対する評判があまり芳しくない。
そして悪評はどうやら他社線との相互乗り入れ開始後から始まったようだ。

安心して電車に乗れるレベルではない

東横線は2013年3月に大幅な路線改造とダイヤ改定を発表した。
東横線の渋谷駅は地下に潜り、東京メトロ副都心線に乗り入れた。副都心線は渋谷から新宿三丁目、池袋を通って西武池袋線と東武東上線に接続したのだ。

東横線はこのときすでに横浜駅から先、元町・中華街駅まで横浜高速鉄道みなとみらい線に乗り入れていたため、自社を含めて5路線がレールでつながり、各社の車両がこの路線を駆け抜けることとなった。

また東横線は日吉駅からは東急目黒線に分岐し、目黒駅から都営三田線と東京メトロ南北線に乗り入れた。
南北線は赤羽岩淵駅からさらに埼玉高速鉄道に乗り入れ浦和美園駅までを結ぶことになった。

おかげで日吉駅に立って電車を待つとやってくる電車の行先に戸惑うこととなる。
「小手指」は「こてさし」と読むが、横浜市内の駅でも東京の駅でもない、西武池袋線の埼玉県内の駅である。
小手指以外にも「川越市」「石神井公園」「清瀬」「森林公園」「飯能」など、東横線で計16もの行先がある。
目黒線も「鳩ケ谷」「王子神谷」「西高島平」など行先は9つに及ぶ。相当の地理オタクでなければ安心して電車に乗れるレベルではない。

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20181009-00009205-bunshun-soci
10/9(火) 11:00配信

http://blog-imgs-36.fc2.com/m/i/t/mitsuka115jnr/20130228204417872.jpg