月や火星に人や物資を運ぶため、米航空宇宙局(NASA)が航空宇宙機器大手ボーイングに委託して開発を進める次世代大型ロケット「SLS」について、NASA監察官室は10日、計画の遅れから総額は予算を約30億ドル(3400億円)上回り、1兆円近くに達する恐れがあると発表した。


 報告書は、ボーイングが期待した成果を出していないと厳しく批判。NASAも管理能力に欠けていたとして、改善を求めた。

 NASAは、当初17年12月としていた無人のSLSの初打ち上げを20年半ば、21年半ばを目指していた有人宇宙船の打ち上げを22年半ばまでに延期しているが、監察官室はこれらも既に間に合わないと指摘した。(共同)

https://www.sankei.com/smp/life/news/181011/lif1810110021-s1.html