羽田発パリ行きエールフランス293便ボーイング777が今月8日の深夜、離陸した直後に通常ルートを外れ、皇居や東京駅などの東京都心の上空を低空で飛行していたことが11日、国土交通省への取材で分かった。

同省によると、羽田空港を発着する航空機は本来、都心の騒音被害を避けるため、東京湾上空を飛行することが決められている。着陸をやり直した場合に都心を低空で飛行するケースはあるが、通常の離陸時は異例という。同省東京空港事務所は、エールフランスに説明を求めるなど詳しい経緯を調べている。

 293便は8日午後11時すぎ、羽田C滑走路を北向きに離陸。決められたルートでは、すぐに右旋回し東京湾上空に入るが、そのまま直進した。

 管制官がルートから外れていることに気付き、羽田空港近くの東京都品川区の京急線新馬場駅付近で旋回するよう指示。293便は指示に従い、東京湾に出ようとした結果、都心上空を飛行し、東京湾に入った。

https://www.sankei.com/smp/affairs/news/181011/afr1810110009-s1.html