放火容疑で元消防団員の男逮捕 津山の連続不審火に関与か

 津山市内の空き家に放火したとして、岡山県警捜査1課と津山署は11日、元同市消防団員で会社員の男(36)を非現住建造物等放火などの疑いで逮捕した。
 同市内では昨年から空き家などを焼く不審火が相次いでおり、関連を調べる。

 逮捕容疑は9月9日夜、津山市八出の空き家に侵入し、屋内に火を付け、木造一部鉄骨平屋約96平方メートルを全焼した疑い。
 男は8月まで津山市消防団に所属し、不審火の警戒活動などにも当たっていたという。

 11日午前7時すぎから、県警の捜査員らが男の自宅を家宅捜索。そばに止めていた車なども調べた。
 今後、押収資料の分析を進める。

 津山市の吉井川南岸では昨年1〜10月、空き家や倉庫が燃える不審火が20件発生。
 一時収まったが、今年3月に再び起きてから5月までに計5件、9月にも週末を中心に3件相次ぎ、計28件に上った。
 けが人などは出ていない。

 いずれの現場も、付近住民しか知らないような人けのない場所で、夜間に出火していることなどから、津山署は、地域の事情をよく知る人物が関わった可能性もあるとみて捜査していた。

山陽新聞 2018年10月11日 11時19分 更新
http://www.sanyonews.jp/article/804240