名古屋市中区の繁華街、栄の中心部にある「栄広場」(約1800平方メートル)に再開発構想が浮上している。市が所有する広場と民間が持つ周辺の土地を一体で開発し、高層ビルを建設する案がある。
栄広場周辺は、2000年代後半に名古屋駅前に抜かれるまで名古屋で最も地価が高い一等地だった。市と、大丸松坂屋百貨店を傘下に持つJ・フロントリテイリングは周辺の土地も含めた再開発を協議している。

市は市有地の売却も視野に再開発計画を推進。高層ビルと地下街をつなぐ案もある。ただ、市有地の売却には原則として入札などの手続きが必要で、一体の開発にはなお曲折が予想される。
栄広場は現在、市民らの憩いの場として開放しているほか、イベントや集会場所としても貸し出している。市は13年に栄地区の再開発について方向性を決定。特色ある交流拠点に向け商業や飲食などの機能を取り入れるよう明記していた。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO36374520R11C18A0L91000/