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ミャンマー 八年生用「ビルマ史」(一九八七年版)
「「独立」したとはいえ、ビルマ政府には本来あるべき権限はなかった。ファシスト日本が許容した権限
があっただけである。日本時代にもっとも強大な権力を見せつけたのは、日本軍の憲兵隊である。憲兵隊が
管轄し、処理する事柄については、階級の上下を問わず、いかなる日本軍将校も口出しできなかった。一般
の国民は、憲兵隊の思うがままに逮捕され、拷問され、さらには虐殺されたのである。こうしたファシストの
弾圧の結果、無法者から学歴があまりない者までが、反乱への怒りの炎をたぎらせた。真の独立を望む声は
全土に広がった。民族、男女を問わず、僧侶も一般国民も、ファシスト日本に反乱を起こそうという強い決意を抱くようになった。」