>>415
全文を読むともっと慎重な言い回しなのに決定みたいな抜き取りかたをするなよ
三角縁神獣鏡を根拠にしているが、肝心の中国で出土してないようだが良いのかね
邪馬台国が魏から贈られたものなんでしょ?



これは、たとえば卑弥呼がもらった金印が出てもだめで(後からよそに動かされる可能性があるから)、邪馬台国の位置を書いた地図が中国で出ない限り、万人を納得させるのは難しいでしょう。

私(佐原)は「どこにあったか」よりも、『魏志倭人伝』の記載が近年考古学的な事実で次々に正しいと確認されていることの方に関心を持っています。
たとえば、日本から中国に絹織物を献上したという記述も、考古学による検証はとても無理だと思っていたところが、出土品の顕微鏡による調査で中国・朝鮮半島・日本それぞれの絹織物の違いが分かるようになり、立証されています。
『魏志倭人伝』の考古学との比較については、『歴博』の「真(まこと)の部屋」という欄に連載をしているので是非ご覧下さい(71号〜81号)。

なお、しいて「どちらか」というなら私は大和説で、卑弥呼の使いの時の年号を書いた「三角縁神獣鏡」が近畿を中心に出土していることなどからです。
大多数の考古学者は大和説です。参考文献として、『邪馬台国への道』(朝日新聞西部本社編 不知火書房 1995年)を挙げておきます。