https://jp.reuters.com/article/britain-economy-automation-idJPKCN1MR17N

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2018年10月18日 / 03:46 / 2時間前更新
焦点:英国にようやく自動化の波、ブレグジットによる人材難で
David Milliken
[レディッチ(イングランド) 14日 ロイター] - 英南部レティッチにあるミュラー・プレシジョン・エンジニアリングの工場で、ジェームス・ギブスさんは、ガタゴトと動く3台の機械を担当している。彼が生まれるより前に製造された古い機械だ。

ポーランド人とハンガリー人の同僚2人は、20秒に1回、半完成品の金属部品をプラスチックの軸に装着して、研磨機のあいだに15秒間差し入れる。仕上がったサイズをチェックして、トレイに入れる。

「繰り返すだけの作業だ」と27歳のギブスさんは言う。「たとえ何時間働くにしても、その間は装着ミスが起きないように集中力を保たなければならない」

来年半ばには、作業員2人が担当している業務は、センサーとロボットアームによって行われるようになる。

英国の製造業では長い間、他の先進諸国に比べて自動化が遅れていた。理由の1つは、欧州大陸から無尽蔵とも思われる労働者の流入があったからだ。

だが、2016年6月の英国民投票で欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)を決めて以来、こうした低コストの労働力流入を当てにすることが難しくなった。3月までの1年間で東欧からの移民純流入は、過去8年間で最低となり、今後も状況は悪くなる一方ではないかと業界団体は懸念している。
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