富士フイルムが開発したレンズ一体型の遠望監視用カメラ「FUJIFILM SX800」
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富士フイルムはレンズ製品で培った光学技術を活用し、監視カメラ市場に新規参入すると発表した。第1弾の商品として、国境や空港、高速道路、森林など広い場所での監視を想定したレンズ一体型の遠望監視用カメラを開発した。数キロメートル離れた対象物でも鮮明な画像でとらえるという。2019年前半に販売を始める見通しだ。

新規開発した「FUJIFILM SX800」はデジタルカメラなどで培った光学技術や、カメラの画像診断技術を結集した。焦点距離20ミリ〜800ミリメートルのレンズを搭載。最短約1秒で焦点を合わせることができる。価格は未定。

高い場所に設置しても、強風による揺れの影響を抑えられる設計にした。現在の遠望監視用カメラは高所に設置すると風によってぶれる問題が生じていた。レンズとカメラを一体化し、こうした課題を解決した。

10月下旬に中国・北京で開催するセキュリティー関係の展示会に出展。国内外での販売を予定している。富士フイルムはこれまで監視カメラ用のレンズは販売していたが、監視カメラ自体は手がけていなかった。セキュリティーに対する意識の高まりから、需要が見込めると判断した。

2018/10/23 14:45
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO36805250T21C18A0000000/