2018年10月24日 9時8分
読売新聞

 【テヘラン=水野翔太】サウジアラビア人記者のジャマル・カショギ氏がトルコのサウジ総領事館で死亡した事件を受け、中東での記者弾圧の実態に非難が集まっている。

 当局に拘束されている記者数は世界有数の多さとなっており、政府批判を許さない絶対的な政治権力の存在などが背景にありそうだ。

 国際ジャーナリスト団体「国境なき記者団」(RSF・本部パリ)は22日、声明を出し、サウジで現在当局に拘束されている記者数は少なくとも27人に上り、2017年6月のムハンマド皇太子就任時に比べて倍増したと明らかにした。

 RSFが公表している世界180か国・地域を対象にした18年の報道自由度ランキングでは、サウジは169位だった。RSFはその上で、サウジに対し、「拘束されているジャーナリストをただちに解放すべきだ」と批判した。

http://news.livedoor.com/lite/article_detail/15489816/