テレビのバラエティー番組などを通じ、全国に知れ渡るようになった「駒ケ根ソースかつ丼」を、さらに強力に発信しようと、
初の「ソースかつ丼フェスティバル」が27、28の両日、長野県駒ケ根市内で開催される。

同様にソースカツ丼を名物としている同県伊那市をはじめ、
県外からも前橋市や群馬県桐生市、埼玉県秩父市、福島県会津若松市の名店が参加。千切りキャベツの有無やソースの違いで味覚の“バトル”を繰り広げる。(太田浩信)

駒ケ根市のソースカツ丼は、昭和の初め頃に提供され始めたのが起源とされる。オーソドックスな卵とじのカツ丼ではなく、揚げたてのカツをソースにくぐらせた丼物として定着した。
駒ケ根商工会議所が、まちおこしのツールにしようと呼びかけ、平成5年に市内の飲食店有志が集まって「駒ケ根ソースかつ丼会」が発足した。

その後は、まちおこしのグルメイベント「B−1グランプリ」への参加やテレビ番組などで取り上げられ有名になった。
現在では、この味を目当てに県内外から観光客が押し寄せるほどとなっているといい、同会は「今や駒ケ根市民のソウルフードにまでなった」と胸を張る。

同会には、揚げたてのカツをソースにくぐらせる▽キャベツ以外の野菜はのせない▽豚肉のロースを基本とし120グラム以上とする−など、9カ条のルールが設けられ、地域の味を守っている。
現在、会員は38店舗あり、その店ならではの味を競っている。

フェスティバルは、同会発足25周年を記念して計画された。実演販売では、ソースカツ丼を名物にする駒ケ根も含めた全国6地域のソースカツ丼をミニサイズで食べ比べできる。
駒ケ根と伊那は千切りキャベツの上にソースを絡めたカツをのせるタイプで、前橋は一口サイズのカツ、秩父は大きなわらじのような形をしているのが特徴だという。

1杯のチケットは600円で、2日間で計5千食分を用意。同会議所は「自分の腹具合と相談しながらチケットの枚数を決めてほしい」と話す。

このほか、店主らが熱く語る「かつ丼屋のおやじ座談会」や“カツ丼ファン”を自任する愛好者のファンミーティングなどがあり、意見交換などを通じてソースカツ丼が生まれた経緯などを探る。

会場は駒ケ根高原にある駒ケ根ファームス。27日は午前11時、28日は同10時開会。

http://news.livedoor.com/article/detail/15492344/
2018年10月24日 17時27分 産経新聞

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初のフェスティバル開催に期待がかかる、ご当地グルメの「駒ケ根ソースかつ丼」

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