長野県の消防防災ヘリコプターが昨年3月、墜落し、搭乗の9人全員が死亡した事故で、運輸安全委員会は25日、ヘリは離陸上昇後、同じ速度で水平飛行を続け、山肌が近づいても回避動作を取っていなかったとの報告書を公表した。墜落直前の機内の映像や音声記録が残されており、機体の故障や意図的な操縦、乗組員が高度に疑問を示す様子はなかったという。

 機長は昨年2月、10日間のフィンランド旅行をしており、時差で生活リズムが乱れたことや疲労のためごく短時間の居眠りをした可能性があると指摘。ただヘリにいた全員が死亡し、断定はできなかったとしている。

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