シャープは24日、2018年4〜9月期の連結純利益が前年同期比15%増の400億円だったと発表した。従来予想は360億円。中小型液晶パネルでパソコンや車載向けが伸び、採算が改善した。だが売上高は1%増の1兆1250億円と従来予想(1兆3000億円)を下回った。9月の台風で関西国際空港が閉鎖された影響が出た。

営業利益は15%増の465億円と従来予想を5億円上回った。中小型液晶パネル事業で利幅の薄いスマートフォン(スマホ)からのシフトを進めていることに加え、東南アジアや欧州といった地域で液晶テレビや白物家電の販売が拡大した。調達や物流などコスト削減の取り組みも寄与した。

売上高は従来予想に1750億円届かなかった。液晶テレビの最大の仕向け地である中国での販売減速が響いた。また9月に関西を襲った台風21号や中国に上陸した22号の影響も出た。21号の影響で関空が一時閉鎖されたことで液晶パネルや電子部品の輸出などが滞り、22号ではスマホの部品調達に遅れが生じた。

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