断水続き高齢世帯では疲労も

*ソース元にニュース画像あり*

http://www3.nhk.or.jp/lnews/yamaguchi/20181026/4060001391.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を

断水が続く周防大島町では、住民が給水所から水を運び、
あらゆるところで水を節約しながら生活を続けています。
しかし、力作業の水の運搬は特に高齢世帯にとって大きな負担となっていて、
1日も早い復旧を求める声が日ごと強まっています。

周防大島町久賀に住む岡本清弘さん(81)は妻のユリ子さん(77)と2人暮らしで、
自宅の水道は貨物船が大島大橋に衝突した今月22日から止まっています。
岡本さんは毎朝、車で10分ほどの給水所に通っておよそ60リットルの水を受け取り、
食事やトイレなど、あらゆるところで水を節約しながら生活を続けています。

断水前は3食を自宅で作っていましたが、節水のため2食に減らし、弁当を買ったり
対岸の柳井市まで移動して外食したりすることが多くなり、出費が増えているということです。
また、家のトイレにはじょうろを置いて使うたびにタンクに水を張り、流しています。

毎朝の給水に加え、家の中で水を運ぶ作業は高齢の岡本さん夫婦にとって負担が大きく、
疲れがたまっていると感じています。
さらに大量の水が必要なため、洗濯したり風呂に入ったりすることはできず、
対岸の柳井市まで車で移動してコインランドリーや入浴施設を利用せざるを得ないといいます。
岡本さんは
「運ぶ水は意外と重いので、なかなかきついです。
あらゆるところで力を使うので、夕方になると疲れを感じます。
1日でも早く送水が回復してほしい」と話していました。

周防大島町では高齢の世帯も多く、影響の長期化が見込まれるなか、
地域の民生委員がお年寄りに声をかけて体調に変化がないか確認したり、
給水の手伝いをしたりする支援を行っています。

周防大島町久賀地区では26日午後、民生委員の男性が1人暮らしの80代の女性の家を訪れました。
民生委員は「風呂や洗濯などはどうしていますか」とか「水は足りていますか」などと声をかけ、
女性の体調に変化がないかや断水が続く中での生活に問題がないか確認しました。

このあと、女性とともに近所で井戸水を提供している人の家を訪れ、
容器に水を入れて自宅まで持って帰りました。
民生委員の訪問を受けた女性は
「足が悪く、給水所まで行くのが大変でしたが、民生委員さんがいちばん先に駆けつけて
車で水を持ってきてくれたので、頼みの綱です」と話していました。

一方、周防大島町は給水所だけの水の提供では必要な量をまかなえないとして、
町内の自治会に対し、家庭にある井戸などを地域の住民が利用できるよう協力を求めました。
水質に不安があれば、町が検査費用を負担するとしています。

10/26 19:43