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ブラジル大統領選の決選投票始まる
2018年10月28日 21時58分

南米のブラジルで、4年に1度の大統領選挙の決選投票が始まりました。主要メディアは、その過激な発言から「ブラジルのトランプ氏」と呼ばれるボルソナロ氏が、事前の世論調査で優位に選挙戦を進めていると伝えています。

ブラジルでは、日本時間の28日午後8時から、任期満了に伴う4年に1度の大統領選挙の決選投票が始まり、貧困層へのばらまきをやめブラジルを再び強い国にすると訴える右派のボルソナロ氏と、労働者の保護や貧困層への補助の拡大を訴えた左派のアダッジ氏の2人の戦いとなっています。

事前の世論調査では、ボルソナロ氏が60%近い支持を獲得し、アダッジ氏に大きな差をつけていて、ブラジルの主要メディアは、ボルソナロ氏が優位に選挙戦を進めていると伝えています。

ボルソナロ氏は元軍人の63歳で、国会議員時代には、すべての国民が銃を持つ権利を主張し、現状に不満を持つ中間層や富裕層を中心に支持を広げてきました。

一方で、黒人や女性への差別的な発言から「ブラジルのトランプ氏」と呼ばれ、「差別主義者だ」として、ブラジル全土で反発の声も広がっています。

投票は日本時間の29日午前7時に締め切られ、即日開票される予定で、ボルソナロ氏が政権の座に就くのかどうか注目されています。