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キリシタン弾圧の「牢屋の窄」で150年殉教祭 長崎 五島
2018年10月28日 17時17分

明治初期のキリシタン弾圧により、多くの殉教者を出した長崎県五島市にある久賀島の「牢屋の窄」(ろうやのさこ)で、弾圧から150年の節目に合わせた殉教祭が28日、行われました。
世界文化遺産に登録された構成資産の1つで、五島市の久賀島にある「牢屋の窄」は、江戸幕府からキリスト教の禁教令を引き継いだ明治政府のキリシタン弾圧で、僅か6坪の牢屋におよそ200人が押し込められ、拷問で42人が殉教しました。

この弾圧からことしで150年の節目を迎えたのに合わせ、28日、島では、迫害の中、信仰を貫きながら亡くなった人たちを慰霊する殉教祭が行われ、島の内外から訪れた信者、およそ300人が参加しました。

牢屋の窄の跡地には殉教者の遺骨が納められ、子どもを含む42人の名前を刻んだ碑が建てられていて、聖歌が響く中、信者たちが敬けんな祈りをささげていました。

参加した島の信者は「苦しみを乗り越えて信仰の灯をともし続けてきた先祖たちに感謝し、これからも灯を守り続けていきたい」と話していました。

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