1934年(昭和9年)には、日本も南極海の捕鯨に参入したが、
当初は沿岸捕鯨で生産される鯨肉価格への悪影響を考慮して製品の持ち帰りを制限したうえ、
日本では冷凍設備が未発達であったことから赤肉はほとんど利用されず廃棄された。

第二次世界大戦後
第二次世界大戦後の食糧難時代以降になると、流通保存技術の進歩もあって限られた流通圏を越え、
日本中に鯨肉食が広まった。

鯨肉は代用獣肉
鯨カツ、鯨ステーキ、鯨カレーなどの鯨肉料理の大半は、
牛肉や豚肉の入手が困難だった時代に、鯨肉を代用獣肉という位置づけの食材として使ったものである。

鯨肉は学校給食では不人気だった
特に鯨の竜田揚げは、戦後の学校給食を代表するメニューとして語られる。
ただし小学生にとっては必ずしも好まれていた肉種ではなく、
1951年に東京都立衛生研究所が行った調査では、
小学生が学校給食で嫌いな肉として挙げたのは豚肉16%、牛肉7%、鯨肉23%で、
鯨肉を嫌いと挙げている小学生が突出して多い。23%の内訳は男子9%、女子14%と女子が多く、

http://www.miraico.jp/kuzira/4ryutu.html