国の史跡「米子城跡」の石垣に落書き 鳥取

2018年10月30日 20時43分
NHKニュース
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181030/k10011692031000.html
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鳥取県米子市にある国の史跡「米子城跡」で、本丸の石垣にアルファベットの文字などの落書きがされているのが見つかりました。
落書きがあったのは、米子城跡のうち最も高い場所にある本丸の石垣で、今月26日と30日、見回りをしていた米子市の職員が合わせて4つの石に硬いもので刻みつけたような跡を見つけたということです。

石垣にはアルファベットの文字やハートマーク、それに漢字が刻まれ、大きなものは全体で60センチほどに及ぶということです。

米子城跡は、戦国時代末期などの築城技術がわかる遺構として国の史跡に指定されていますが、落書きなどの被害が見つかったのは初めてで、市では今後の修復方法を文化庁に相談しているということです。

また、いつ落書きされたかはわかっておらず、米子市では被害を警察に報告したうえで、見回りの強化を依頼していて、警察は器物損壊や文化財保護法違反の疑いで捜査することにしています。

米子市文化振興課の平山晃基主事は「後世に残さなければならない貴重な文化財を傷つけることは絶対に許されないことです」と話していました。