美容外科「高須クリニック」を運営する愛知県西尾市の医療法人が、国民民主党の大西健介衆院議員の発言で名誉を傷つけられたとして、大西氏や同党などに計1千万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁は1日、請求を棄却した一審東京地裁判決を支持し、医療法人の控訴を棄却した。

 クリニックは「イエス、高須クリニック」のCMで知られる。判決によると、大西氏は昨年5月の衆院厚生労働委員会で美容外科の広告規制問題に触れ「『イエスまるまる』と連呼するだけのCMなど非常に陳腐なものが多い」と発言。

 菅野雅之裁判長は「CM一般を対象に感想を述べたことは明らか」と指摘した。

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