https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181104/k10011697671000.html

農業者の減収を一部補填 「収入保険制度」への加入呼びかけ
2018年11月4日 4時26分

農業者の収入が減った場合に、一部を補填(ほてん)する「収入保険制度」が来年から導入されるのを前に、農林水産省は、このところ相次いだ災害などのリスクを避ける手段にもなるとして加入を呼びかけています。

来年1月から導入される「収入保険制度」は、農業者の収入が一定の水準よりも減った場合に、その一部を補填するものです。

基本的にすべての農作物を対象とし、自然災害だけでなく農産物の価格が低下した場合も支払いの対象となることから、農業者の経営を安定させ、新規就農を増やすことなどにつながると期待されています。

対象は「青色申告」と呼ばれる方法で確定申告を行っている個人と法人で、原則、農業で得た収入が過去5年の平均の9割を下回った場合に、下回った額の最大9割を補填します。

収入を補填する仕組みとしては、すでに「農業共済制度」がありますが、扱っている品目など対象が限られていました。

保険の加入は全国各地の農業共済組合で今月いっぱい受け付けているということで、農林水産省は「このところ台風などの災害が相次ぐ中、リスクを避ける手段にもなるので加入を検討してほしい」と話しています。