当主ならではの悩みや、家の将来について語った(右から)前田氏、細川氏、阿部氏、徳川氏=東京都文京区の文京シビックホール
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 加賀藩前田家など東京・文京区に屋敷があった大名家の子孫が集まる「『文(ふみ)の京(みやこ)』歴史再発見〜江戸から明治〜殿様サミット」は4日、同区の文京シビックホールで開かれた。前田家18代当主の前田利祐(としやす)氏ら4人が約270人を前に、先祖への思いや家の将来、当主の役割や悩みを率直に語り合い、家の歴史を受け継ぐ覚悟を新たにした。

 今年、江戸時代が幕を閉じて150年の節目となることから文京区が企画し、前田氏、水戸徳川家15代当主の徳川斉正(なりまさ)氏、備後福山藩阿部家17代当主の阿部正紘氏、肥後熊本藩細川家19代で次期当主の細川護光(もりみつ)氏が出席した。4家は江戸時代、現在の文京区内に屋敷を構えていた。

 シンポジウムではコーディネーターの樺山紘一東大名誉教授が、先祖の墓の管理について尋ねると、細川氏が「全国のあちこちに菩提寺があり、維持管理が大変だ」と苦笑い。県内外に菩提寺や墓所などがある前田氏も「金銭的な負担はある」と答えた。

北國新聞 2018/11/05 01:40
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