京都府北部の日本海で6日、冬の味覚の王者・ズワイガニの漁が解禁された。京都府漁業協同組合の丹後支所=間人(たいざ)漁港=や舞鶴支所(舞鶴漁港、宮津港)、網野支所(浅茂川漁港)の底びき網漁船計11隻が5日夜に出港し、6日午前0時の解禁と同時に操業を開始。水揚された各漁港の市場で初競りが行われ、威勢のいい声が響き渡った。

 カニの高級ブランド「間人ガニ」で知られる京丹後市丹後町間人の間人漁港では、この日午前9時半ごろから、カニを積んだ漁船が次々に帰港。3706キロ(オス1330キロ、メス2376キロ)が水揚げされた。初競りでの最高値は5匹40万円だった。

 蓬莱丸船長の池田実さん(67)は「初日としては数も大きさもまずまず。これから海がおだやかで、いい漁ができればいい」と話していた。

 同市の網野市場では1035キロ(オス375キロ、メス660キロ)が水揚げされ、最高値は5匹10万円だった。

 舞鶴市下安久の府漁協舞鶴地方卸売市場では2341キロ(オス711キロ、メス1630キロ)が水揚げされ、最高で5匹23万円の値がつけられた。競り落とした鮮魚販売業「魚たつ」の藤元裕泰社長(47)は「大きさ、形がともに良かった。今シーズンは期待できる。多くの方においしいカニをめしあがってほしい」と話していた。

 ズワイガニ漁の漁期はオスが来年3月20日まで、メスが12月31日まで。

 一方、道の駅「舞鶴港とれとれセンター」(同市下福井)では6日午後、水揚げされたばかりのズワイガニが店頭に並び、シーズン到来を待ちかねた観光客らが冬の味覚を楽しんだ。

 岐阜県羽島市から夫婦で訪れた美容師、加藤睦司(ちかし)さん(54)は「初物と聞いて寄ってみました。味が濃く、これまで食べたことがない味です」。妻の悦子さん(53)も「身が詰まっていて、とても美味しい」と話していた。


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産経WEST 2018.11.7 07:17
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