6日に全米各地で投票が行われた今回の中間選挙は、トランプ政権の是非を問う「国民投票」の様相を見せ、これまでにない関心を集めた。
ニューヨークの投票所では雨脚が強まる中、早朝から通勤前の有権者らがひっきりなしに訪れた。

マンハッタン中心部で民主党候補に投票した40代の夫婦は「米国が再び親切な国になってほしい」「中間選挙は、トランプ大統領の終わりの始まりになってほしい」と口々に語った。
「トランプ政権に対して、議会を民主党優勢に変えることは本当に重要だ」。

ハーレム地区で投票したタニア・サンティアゴさんは民主党候補を選んだ理由を説明した。
「移民問題を懸念している。移民の人々がやって来る機会を与え、この国をより良い国にすべきだ」と訴えた。

ワシントン郊外のバージニア州。自営業のポールさん(49)は「重要な争点は、国境管理や経済だ」と共和党に一票を投じた。
「トランプ氏は傲慢(ごうまん)な人物だが、米国を愛し、守っている」と擁護した。

年配の女性は「投票に来た大きな理由は、トランプ氏の存在。(トランプ政権下で拡大した)国の分断は投票によって解消できる」と語った。

シカゴ近郊在住の元会社役員ジェフリー・ウィルシーさん(70)はこれまで民主党に投票してきたが、今回は共和党に投票した。
カバノー連邦最高裁判事承認をめぐり、性的暴行疑惑を追及した民主党の攻撃的なやり方が「非常にショックで、失望した」と指摘した。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2018110700224&;g=int