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>ロシアの業者は2003年にシャチ捕獲に成功(しかし、捕獲したシャチはやがて死亡)

2003.9.26 ロシアにて行われたシャチ生け捕りについて
(極東ロシアオルカプロジェクト)
http://textream.yahoo.co.jp/message/1834578/a45a4a2a1aabdt7afa1aaja7dfldbja4c0a1aa/1/77229
http://textream.yahoo.co.jp/message/1834578/a45a4a2a1aabdt7afa1aaja7dfldbja4c0a1aa/1/77230
メスのシャチ1頭が生け捕られた。これは、地球上のもっとも辺境の地のひとつであるロシア極東(RFE)の海域に分布するシャチの個体群から、初めて生け捕られたものである。
2003年9月26日、ロシア東部・カムチャツカ半島のアヴァチャ湾で、同国黒海沿岸のウトリシュ水族館の捕獲者らが、体長5メートルのメスを捕獲した。
翌日、この個体はペトロパブロフスク・カムチャツキーのいけすに移送された。
伝えられるところによるとこの個体は、近く、研究目的で同館に搬入される見込みだ。
WDCSは長らく、このような生け捕りの実施を懸念し、各国の専門家やシャチの研究者と共にロシア当局に対し強い陳情を続けてきた。
以前実施の生け捕りも不成功に終わっている。
にもかかわらず、当局は過去3年にわたり、捕獲を許可し続けているのだ。
今年、10頭まで捕獲枠が許可され(カムチャツカ州海域から4頭、サハリン州とオホーツク海域から6頭)、捕獲者たちは10月いっぱい、シャチの捕獲継続の見通しである。
1999年来、ロシア・イギリス・日本共同の長期「ロシア極東オルカ・プロジェクト/FEROP」を支援しているWDCSは、カムチャツカ海域のシャチに特別な関心を注いでいる。
これまで未調査であったシャチの個体群に注目したこの調査計画は、写真識別法でアヴァチャ湾の主観測海域に少なくとも151個体が"くらして"いると評価し、
現地の群れや個体群の血縁関係を調べるため、シャチの鳴音の音響的研究も行われている。
今や、悲しいかなそこがシャチの捕獲地なのである。
これまでの調査で、同海域のシャチは、アメリカ・ワシントン州やカナダのブリティッシュ・コロンビア州沖のレジデント型に匹敵する個体群であること、
これと同様の強固な絆の群れ社会を形成するらしいことが示唆された。
2001年、25名以上の国を超えたシャチの研究者らの連名で、ロシアの関係当局に対し、同国海域でシャチを捕獲しないよう陳情する書簡が送付された。
内容は、わずかなことしか分かっていない個体群から個体を間引く行為、そのような個体群からの間引きが重大な悪影響をおよぼす可能性について懸念、警告するものであった。
さらにロシアではシャチの生け捕り、飼育ともに未経験であることを付け加えたい。
捕獲対象の個体たちは、生け捕りの最中および引き続き飼育施設までの長距離移送の試練において、甚大なストレスを被り、負傷の可能性がある。
群れに残された個体たちも、生け捕りの過程で受けたトラウマが残るであろう。
飼育用シャチの捕獲売買は、捕獲対象の個体と個体群に悲劇と重大な影響をもたらす。
長期的危機は、ロシア海域がそうした世界の需要に対するシャチの安定供給地になってしまうことである。

編注:捕獲されたシャチは10/24に収容先である黒海沿岸の「ウトリシュ・ドルフィナリウム」で死亡しました。