大阪高裁 競馬払戻金脱税、2審も有罪
毎日新聞2018年11月7日 18時33分(最終更新 11月7日 18時50分)
https://mainichi.jp/articles/20181108/k00/00m/040/043000c

 競馬の払戻金を申告せず約6200万円を脱税したとして、所得税法違反罪に問われた元大阪府寝屋川市職員の中道一成被告(48)=懲戒免職=の控訴審判決で、大阪高裁(樋口裕晃裁判長)は7日、懲役6月・執行猶予2年、罰金1200万円とした1審・大阪地裁判決を支持し、控訴を棄却した。

 国税局査察部が特定口座を調べる際に他の口座情報を見る「横目」と呼ばれる違法な手法で被告の口座を見つけたとして、弁護側が無罪を主張していた。樋口裁判長は1審判決と同様、大阪国税局の調査について「違法の疑いが残るが、重大とまではいえない」と退けた。
 判決などによると、中道被告は2012年と14年、馬券を的中させて計約3億円を得たが申告せず、所得税を免れたとして在宅起訴された。【高嶋将之】