戦後の西側諸国共通の価値観として(たぶん東側諸国でも同様),
ナチスは絶対悪として否定されるべき存在。
少しでもナチスやヒトラーに理解のあるそぶりを見せれば,それだけで
社会的地位を失う。少なくとも公職には就けなくなる。

こんなの,疑う余地もない当たり前の世界共通の価値観なのに,なぜか日本
では,ナチスは良いこともしたとか,ホロコーストはなかったとか,アホみたいな
ことを言う人が,後を絶たない。
B層の床屋政談ならともかく,知識階級であるはずの大学教授や出版社の編集長
が言うのだから,もうお話にならない。

戦後の行きすぎた価値相対主義が原因だと思う。日本国憲法の最大の弱点が,
まさにこれ。
もし憲法を改正するとしたら,徹底した価値相対主義を否定して,戦う民主主義
の考えを取り入れることから始めるべき。

そして子供達には,駄目なことはダメ,と,キッチリ叩き込む教育をすべき。
でないと,成人して世界に出たとき,大恥をかく。